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2025.03.03

キネマNETで視聴できる作品をご紹介!~『たまねこ、たまびと』編~

みなさん、キネマNET楽しんでいますか?

まだ会員登録していない方はこちらの記事を見てみてください。

「キネマNETって何?昔の日本映画が見られるらしい!」

 

今回ご紹介するのは、『たまねこ、たまびと』というドキュメンタリー作品です。

多摩川周辺で暮らす捨て猫やホームレスの方々と、そういった猫や人への支援活動をしている方に密着した作品です。

 

作中にはたくさんの猫が登場します。捨て猫たちなので途中心が苦しくなるような場面もありますが、猫好きの方にはぜひ見てほしい作品です。

 

 

 

目次

1.『たまねこ、たまびと』はどんな作品?

2.『たまねこ、たまびと』で印象に残っている場面をご紹介

3.まとめ

 

 

 

1.『たまねこ、たまびと』はどんな作品?

『たまねこ、たまびと』は2022年11月公開の村上浩康監督の作品です。

2022年第96回キネマ旬報文化映画ベスト・テンにおいて、第3位に選出された作品でもあります。

 

【あらすじ】

東京都と神奈川県の間を流れる多摩川———

都市の中を流れるこの川には、昔から多くの猫が遺棄される。これら猫のほとんどは餓えや病気、台風で命を落としてしまう。写真家の小西修さんは1990年代から多摩川の猫たちをカメラに収めながら、日々救護活動を続けている。

多摩川に捨てられた猫の多くを世話しているのは、河原で暮らすホームレスの人たちや、近隣に住むボランティアの人々。小西さんは河原を巡りながら、こうした人々とも交流を持ち、支援や相談なども行っている。小西さんの妻・美智子さんは、一方で近隣の公園や多摩川に捨てられた猫たちの救護を30年以上毎日続けていて、野外で暮らせなくなった猫を自宅に引き取り世話もしている。

 

「映画「たまねこ、たまびと」公式WEBサイト」より引用

 

あらすじからもわかる通り、小西夫妻は長い間、捨て猫やホームレスの方の支援を続けてきました。
長年の支援の中で見えてきた捨て猫とその周りの人の現実をインタビューも交えながら追っていきます。
多摩川に捨てられた猫がどう暮らしているのか、多摩川にいるホームレスの方がどう暮らしているのか、普段淡々と生活している私たちではうかがい知ることのない、多摩川のリアルをぜひご覧ください。

 

 

 

2.『たまねこ、たまびと』で印象に残っている場面をご紹介

『たまねこ、たまびと』は3つの章からなるドキュメンタリー作品です。それぞれの章について、簡単な内容と特に印象に残った場面をご紹介します。

これを見て気になっていただけたなら、ぜひ『たまねこ、たまびと』も見てみてください。

 

第一章 河原で

写真家の小西修さん中心に密着しています。小西修さんは90年代から、多摩川に捨てられた猫たちを撮り続け、さらにその延長で猫やホームレスの人たちへの支援も行っています。

 

多摩川に捨てられた猫の多くは、河原で暮らすホームレスの人たちが日々お世話しているのです。
ホームレスの方とコミュニケーションをとりながら猫の健康状態のチェックもする小西さんが印象的でした。

多摩川で暮らす人々や猫たちとここまで打ち解けている小西さんを見ていると、小西さんが連日支援活動を欠かさず、真心をもって猫や人と接しているのだと伝わってきますね。

 

そして、多摩川で暮らすということは、台風による川の氾濫などの危険とも隣り合わせということです。第一章で台風が去ったあとの多摩川についても取材されています。やはり第一章の中で一番印象に残っているのはこの場面です。

 

第二章 公園で

第二章では、小西修さんの妻、小西美智子さん中心に取材をされています。

美智子さんは夫の修さんとは別で1990年から公園に捨てられた猫の支援や救護をしてきました。さらに2000年以降は多摩川の猫やホームレスの人たちの支援や救護なども毎日一人で行っています。

 

以前は仕事をしながらこの支援活動をしていたという美智子さんですが、あるとき体調を崩し、このままの生活は続けられないと仕事を辞めて支援活動に専念する決心をし、今に至るそうです。

 

毎日の支援活動を続けるには経済面も苦しいと言います。
しかし、かつて小西夫妻がテレビのドキュメンタリー番組に出演した際に視聴者から大きな反響が寄せられTAMA猫基金が設立されたことで、その支援金で活動をなんとか続けられているのだそうです。

 

TAMA猫基金のサイトページはこちら→

「TAMA猫基金/小西修の動物ドキュメンタリー」

 

第三章 風の中で

第三章では、小西夫妻以外にも猫やホームレスの方を支援している方が登場します。
その中の“ゆうさん”という方についてご紹介します。

 

ゆうさんはかつて多摩川の河川敷で暮らしていた方です。
今はマンションの管理人をしているそうですが、ホームレスだった当時、支援活動をしている小西修さんと出会い、そのときから二人は親交があるそう。
ゆうさんは猫を世話するため、今も多摩川に通っているのだと言います。このように支援の連鎖がおこるのは素晴らしいことですね。

 

そして、この章ではとても悲惨な猫の現実についても触れられています。
猫好きの方は特に見るのが苦しくなるかもしれません。

野良猫というのは、ときに見知らぬ人から虐待を受けることがあるのだと言います。
ホームレスの方が目を離した隙に、誰かからの虐待により猫が息を引き取っていることも少なくないそう。

この虐待は各所で起きており、ずっと猫を見守ってきた小西夫妻やホームレスの方から見た猫虐待の実態についても語られます。「猫をいじめる」と聞くと力加減を知らない子供が思い浮かぶ方もいるでしょう。
しかし、実際には年齢は関係がないと言います。美智子さんは50代くらいの男性が大きい石を猫に投げつける場面に遭遇し、必死に止めたこともあると語っていました。

 

 

 

3.まとめ

『たまねこ、たまびと』という作品について興味を持っていただけたでしょうか?
第三章では特に悲惨な話もあり、気分が落ちてしまった方もいるかもしれません。
ですが、それが現実であるなら目をそらさずに自分たちができることはないか探してみるのも大事ですね。

改めて命の尊さを感じさせるような作品でした。

 

『たまねこ、たまびと』ぜひ、ご覧ください。

 

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