2026.08.27
新刊本『映画監督 山本薩夫』2026年11月発売予定

新刊本
発行:共同企画ヴォーロ
発売:キネマ旬報社
いま、よみがえる巨匠の伝説、
社会派ドラマから文芸大作まで、
初公開の資料を含む充実の一冊。
「映画監督 山本薩夫」
2026年11月発売予定
没後40年以上が経っても、各地で特集上映が行われ、その作品群が、今も映画ファンを引きつけてやまぬ、山本薩夫監督の全貌が、いよいよ書籍として刊行されることになった。「映画監督 山本薩夫」は、山本監督自身の映画論や座談会、出演者やスタッフへのインタビュー、全作品解説、未公開の絵コンテなど書籍として今秋に満を持して発売される。
キネマNETでは『暴力の街』『箱根風雲録』『真空地帯』『荷車の歌』『武器なき斗い』『松川事件』など独立プロ時代の作品を中心に11本が配信されているが、様々な社会問題に鋭いメスを入れ、日本の現実を大きく揺さぶった数々の名作は、問題提起と共に、日本映画史の中で輝く存在として屹立している。
そして、戦前から戦後にかけて、多岐にわたる題材を手がけるも、娯楽性を失わず、作風の幅は広く、社会風刺から農村問題、政治や司法批判など現代にもつながる主題を、メロドラマや時代劇、サスペンスや戦争映画などの形で扱うなど、その多様性は今こそ見直されるべきだろう。この機会に、ぜひ視聴のほどを。
編著者:野村正昭
四六判/上製本/354ページ
定価3,500円+税
本書刊行の背景
山本薩夫監督は、1937年公開の「お嬢さん」で監督デビューして以来、生涯で57本もの映画作品を世に送り出し、日本映画史に大きな足跡を残しました。その作品は単なる娯楽にとどまらず、時代や社会の奥深くにある問題を鋭く描き出し、多くの人々の価値観に影響を与え続けています。
一方、その偉大な業績に比べ、山本監督に関する書籍や資料は決して多いとはいえません。作品群の魅力や制作の背景、監督の思想、撮影現場での姿などを多角的に検証し、その全貌を伝える資料が求められていました。
本書は、山本監督自身の映画論や座談会、出演者・スタッフへのインタビュー、全作品の解説、未公開の絵コンテなどを通して、その人物像と作品世界に迫るものです。
山本薩夫監督が遺した映画を現代の視点から改めて見つめ、その社会的・文化的価値を再評価するとともに、日本映画史に刻まれた貴重な遺産を次の世代へ語り継ぐ。山本作品をすでに知る方には新たな発見を、これから触れる方には作品と出会うきっかけをもたらす一冊となることを願っています。

